美容SNS運用で注意したい薬機法とは?UGC動画のOK表現・NG表現まとめ

「SNSでバズりそうな表現なのに、薬事チェックで全部修正になった…」
そんな経験はありませんか?
近年では、InstagramやTikTokを活用したUGC施策やインフルエンサー施策が増えています。
しかし美容・コスメ業界では、
- 薬機法
- 景品表示法
- ステマ規制
といった法律への理解が欠かせません。
特にショート動画では、限られた時間で商品の魅力を伝えようとするあまり、知らないうちにNG表現を使ってしまうケースも少なくありません。
そこで本記事では、美容SNS運用担当者が押さえておきたい法律の基礎知識と、SNSで使える表現・避けるべき表現をわかりやすく解説します。

美容・コスメSNSで関わる3つの法律
美容商材をSNSで発信する際は、主に3つの法律に注意する必要があります。
SNS担当者の中には、「薬機法だけ気を付ければいい」と思われている方もいますが、実際には景品表示法やステマ規制も関係してきます。
まずは、それぞれの役割を簡単に理解しておきましょう。
薬機法
商品の効能効果に関する表現を規制する法律です。
化粧品や医薬部外品は、表現できる内容に制限があります。
景品表示法
誇大広告や根拠のない表現を規制する法律です。
「No.1」「絶対」「100%」などの表現には注意が必要です。
ステマ規制
PR投稿であることを隠して宣伝する行為を規制するルールです。
2023年10月から施行され、SNSマーケティングでは特に重要視されています。
消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります」
消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」

薬機法とは?美容SNS担当者が知っておくべき基礎知識
薬機法とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称です。
美容業界では特に重要な法律で、SNS投稿も広告と判断される場合があります。
例えば、
・Instagram
・TikTok
・YouTube Shorts
・X
などの投稿も対象になる可能性があります。
そのため、「SNSだから自由に発信できる」というわけではありません。
化粧品で言えること・言えないこと
化粧品の広告では、厚生労働省が定める「56項目の効能効果」の範囲内で表現する必要があります。
その範囲を超える表現は薬機法違反になる可能性があります。
厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号・PDF)
よくあるNG表現
- シミが消える
- シワがなくなる
- 若返る
- 毛穴が消える
- ニキビが治る
- 絶対に効果がある
このような表現は効果を断定しているため注意が必要です。
海外のSNSで使われている表現でも、日本では薬機法上NGとなる場合があります。
海外ブランドの商品をPRする際は、海外の広告表現をそのまま使用せず、日本のルールに沿って表現を確認しましょう。
言い換え表現
- うるおいを与える
- 肌を整える
- ハリを与える
- 乾燥を防ぐ
- 肌を健やかに保つ
などの表現が比較的使用しやすい傾向があります。
| NG表現 | なぜNG? | 言い換え例 |
|---|---|---|
| シミが消える | 効果断定 | 日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ |
| ニキビが治る | 治療表現 | 肌を健やかに保つ |
| シワがなくなる | 効果断定 | ハリを与える |
| 若返る | 医薬品的表現 | 年齢に応じたケア |
| 毛穴が消える | 誇大表現 | 肌をなめらかに見せる |
景品表示法で注意したい表現
薬機法だけではなく、景品表示法にも注意が必要です。
特にSNSでは、再生数を狙うあまり誇張表現になってしまうケースがあります。
例えば、
- 日本一
- 業界No.1
- 世界一
- 絶対
- 100%
などの表現です。
これらは客観的な根拠がなければ使用できない場合があります。
視聴者の興味を引くことも大切ですが、事実に基づいた発信を心掛けましょう。
ステマ規制で企業が注意すべきポイント
2023年10月からステルスマーケティング規制が開始されました。
美容業界では、
・ギフティング施策
・UGC施策
・インフルエンサー施策
を行う企業も多いため、特に注意が必要です。
商品提供のみの場合でも、企業が投稿内容に関与している場合はPR表記が必要になるケースがあります。
PR表記の例
・#PR
・広告
・提供:〇〇
・タイアップ投稿ラベル
などユーザーが一目で広告とわかる位置に表示することが重要です。
なぜUGC施策でも薬機法に注意が必要なのか?
UGC施策では、一般ユーザーやナノインフルエンサーが投稿を行うケースが多くあります。
そのため、
- 表現のばらつき
- 薬機法違反
- ステマ規制違反
などのリスクも発生しやすくなります。
特に美容商材では、
「本当にシミが消えた!」
「これで毛穴がなくなった!」
などの投稿が自然に出てしまうこともあります。
しかし企業案件として投稿する場合は、こうした表現にも注意が必要です。
投稿者任せにせず、構成案の共有・薬事チェック・PR表記ルールの共有を行うことが重要です。

ショート動画で特に気を付けたいポイント
TikTokやInstagramリールでは、短時間で興味を引く必要があります。
ですが再生数だけを追い求めるのではなく、法律を守りながら運用することが重要です。
・過度なビフォーアフター
・煽り表現
・断定表現

まとめ
美容・コスメ商材のSNS運用では、
- 薬機法
- 景品表示法
- ステマ規制
の3つを理解しておくことが重要です。
特にUGC施策やショート動画施策では、再生数を意識するあまり強い表現になってしまうケースも少なくありません。
安全にSNS運用を行うためにも、投稿前のチェック体制を整えながら発信を行いましょう。
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